岡英史のViewFinder088 〜今買うべきカメラとは?〜

〜自営業者の撮影では無い経営部分〜

 

この時期の億劫

 今回は余り明るい話では無い。この原稿を書いている時は丁度確定申告の真っ最中であり慣れない数字を前に目を白黒していると言うところである。この時期は自営業者だと、まず撮影より制作より編集より税金の事を最優先に考えなくてはいけない次期の筈。しかも大企業だろうが零細企業だろうが大なり小なりの規模のと規模の違いはあれどやることは同じという理不尽さ。つまらない数字とPCを前にうだうだやっているならよっぽど、五月蠅いクライアントからの細かい編集指示に従って、あーでもないこーでもないと頭悩ませてる方がよっぽど楽に違いない。幸いにして筆者は昔から色々と助けて貰っている会計事務所の方々のお陰で、他の同業者に比べれば楽させて貰っている筈。そしてこの作業で改めて自分の仕事量の現実を思い知ることに成るのだが、昨年度(21年度)は他業種でも同じだと思うが自分の所も大幅な減益減収という数字が出てきた。しかしそんな中でもここ近年のHD化の波は容赦なく押し迫っている。フリーランスだからこそこの波には真っ先に乗らなくてはならない。今の時期に“ウチはSDです”だけで勝負出来るプロダクションがいたら是非紹介して頂きたいくらいだ。

 

それでもHDは必衰

 ハッキリ言って自分の廻りのフリーランスもこの現状には相当参っている。今までの仕事が例えば「予算が少ないから何とかならない?」というのであれば、それなりに創意工夫して予算削減したにせよ利益率は変わらないように努力できるのだが、これが「予算が無くなったので中止です」と言われたらもう何も打つ手がない。そんな中でのHD化を進めなくてはいけないのだから、ことカメラの選択には頭を悩ませる事になる。良くも悪くも筆者は何だかんだで3年前に撮影〜編集までのワークフローを確立させてしまっているのだが、実はその後のカメラの進歩やPCスペックの急激な高性能化も含めて違った意味で頭を悩ませていたのも本音で、ファイルベース化が進む現状でHDVでのワークフローが何処まで正しい選択なのかを悩んでいたのだが、先日の所謂“リーマンショック”以降はこの選択が間違いではなかった、つまり早急なんじゃないのかと疑問ももったHDワークフローが今の不況時代を考えると償却率も考えると結局は正しい選択だったんじゃないか?と言う事だ。どこもかしこも減収の中での新しいHDワークフローの再構築と言うのは非常に厳しいという事に違いない。

 何度も言うがそれでも今の時代にSDカメラだけでは全く話にならないのも事実。確かに自分も含めてミドルレンジユーザーでの仕事の最終的な出力はDVDでの完パケがまだ多い筈なのでSDでも十分に仕事になるとも考えられるが、そうなるとその先への展開が全く出来なくなる。今はまだDVDでの納めで納得してくれているクライアントも、確実に地デジへのカウントダウンと共にBDと言う図式が頭に出来てくる時に“HDはまだ対応していません”ではもはや自殺行為と言っても過言で無いはず…続きは本紙で!

 

 



	

HDカムコーダーの形状

肩乗せタイプ
72%
小型パームタイプ
28%
投票総数:114

期待する圧縮フォーマット

HDCAM
34%
HDV
27%
HDCAM SR
10%
DVCPRO HD
11%
AVC-Intra
6%
XDCAM HD
5%
AVC HD
7%
投票総数:119

HDで期待するフレームレート

60
59%
24
34%
25
4%
50
4%
投票総数:107